矯正治療中の妊娠は大丈夫?安全性と注意点を解説
矯正治療中に妊娠が判明した場合の対応と注意点
矯正治療は一般的に2〜3年ほどの期間を要する自由診療(自費診療)です。そのため、治療の途中で妊娠される方も珍しくありません。
妊娠中であっても、矯正治療を継続できるケースは多くありますが、体調やホルモンバランスの変化により注意すべき点がいくつかあります。妊娠が分かった場合は、まず担当の歯科医師に速やかに伝えましょう。
妊娠中の矯正治療で気をつけたい8つのポイント

妊娠中の矯正治療で知っておきたい基本ポイント(1〜4)
1. 妊娠が判明したら早めに担当医へ報告する
妊娠週数やつわりの状況、出産予定日などを共有することで、治療計画を無理のない範囲に調整できます。
また、里帰り出産などで通院が難しくなる場合は、早めに相談することが大切です。
2. レントゲン撮影は可能な限り控える
歯科用レントゲンの被ばく量は一般的に少量とされていますが、妊娠中は不要な撮影を避けることが推奨されます。
必要な場合は、時期の調整や適切な防護のもとで行います。
3. 痛みや不快感を我慢せずに相談する
妊娠中は歯ぐきが腫れやすく、装置の刺激による違和感を感じる場合があります。
体調に合わせて治療間隔を調整するなど、無理のない対応を相談しましょう。
4. 口腔内の清潔を保つ
妊娠中は虫歯や歯周病のリスクが高まるため、矯正装置まわりの清掃がより重要になります。
丁寧な歯みがきと定期的なクリーニングで口腔環境を整えましょう。
妊娠中の医療処置と安全性に関するポイント(5〜6)
5. 麻酔を伴う処置は慎重に行う
矯正治療では局所麻酔を使う場面は多くありませんが、必要な場合は妊娠初期を避けるなど慎重に進めます。
局所麻酔は少量であれば一般的に使用されることがありますが、医師への事前相談が重要です。
6. 痛み止めの使用には注意が必要
妊娠中に使用可能とされる鎮痛薬もありますが、自己判断での服用は避ける必要があります。
痛みが続く際は、医師が安全性を踏まえて適切な方法を提案します。
つわり・体調への配慮ポイント(7〜8)
7. つわり時は無理せずケアを工夫する
歯みがきがつらい場合は、洗口液の使用やこまめなうがいで清潔を保つ方法があります。
体調が安定してきたら、普段のブラッシングに戻していきましょう。
8. 診療時の姿勢にも配慮を
妊娠後期は仰向け姿勢が負担になることがあります。
診療時間や姿勢について、体調に合わせて調整できるよう事前に相談しておくと安心です。
出産前後の矯正治療について
出産が近づいたら、治療を一時的に中断することも可能です。
装置を外さずに進められる場合もありますが、分娩時に装置で口腔内を傷つける可能性があるため、治療計画を担当医と相談して調整します。
出産後は、体調の回復や授乳の状況を見ながら治療を再開します。
一般的には産後1〜2か月ほどで再開できることが多いですが、個人差があります。
妊娠中に矯正治療を始めることはできる?

技術的には可能ですが、妊娠中はレントゲン撮影や麻酔の制限、体調変化の影響があるため、多くの歯科医師は出産後の開始を推奨しています。
出産後、体調が安定してから治療を始めると、より安全で快適に進められます。
妊娠中の矯正治療に伴う一般的なリスク・副作用
- ・装置による歯ぐきの腫れや出血
- ・一時的な痛み・違和感
- ・口腔清掃不足による虫歯や歯周病のリスク上昇
- ・体調変化による治療期間の延長の可能性
まとめ:妊娠中の矯正治療は慎重に計画を
妊娠中でも多くの方が矯正治療を継続できますが、体調や安全を最優先に考え、必要に応じて治療を調整することが大切です。
不安な点がある場合は、遠慮せず担当医へ相談しましょう。
みなみもりまちN矯正歯科では、妊娠中・産後の患者さまにも配慮した診療体制を整えています。
詳しい相談やご予約は、当院の公式サイトよりお問い合わせください。
著者情報
院長 農端 健輔

経歴
2007年大阪歯科大学 卒業
2012年大阪歯科大学大学院私学研究科博士課程修了
2012年大阪歯科大学歯科矯正学講座において助教として勤務
2016年日本矯正歯科学会 認定医取得
2017年みなみもりまちN矯正歯科 開設
所属団体
近畿東海矯正歯科学会
日本矯正歯科学会
日本顎変形症学会
日本口蓋裂学会
World Federation of Orthodontists






