
反対咬合(はんたいこうごう)・下顎前突(かがくぜんとつ) いわゆる「受け口」といわれる状態です。 通常とは逆で、下の歯が上の歯にかぶさるように噛み合っているもので、滑舌が悪くなりやすいほか、食事でうまく噛めないなどのリスクがあります。 先天的な原因によるものの他、舌で歯を押し出す癖などによって起こる場合があります。 お子さまの場合は、成長状態に合わせて上顎の成長を促進する方法がありますが、あごの骨がすでに成長した後であれば、歯列矯正で咬み合わせを整える他、外科手術であごの骨を動かす方法が考えられます。
原因は?
下顎が大きく、上顎が小さいなど、骨格が原因となるケースが多く、遺伝によるものがほとんどです。そのほか、口呼吸や舌で下の前歯を押す癖、上唇を噛む癖、指しゃぶり、頬づえなどの習慣が原因になる場合もあります。
治さないとどうなるの?
- 特定の歯に負担がかかり、歯のすり減りや破折の原因になる場合があります。
- 顎関節に過度な負担がかかるため、顎関節症を招く恐れがあります。
- 発音がしにくいため、会話に支障が生じる可能性があります。
上下顎前突の治療例
受け口を治したい
受け口のため食べ物が噛みにくいとご相談をいただきました。また、歯並びも整えたいとのご希望があったため表側ワイヤー矯正装置を装着し外科手術を併用した治療を行いました。
Before

Before

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Before

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Before

Before

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After

After

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| 年齢 | 20代 |
|---|---|
| 治療の内容 | 上下とも、表側ワイヤー矯正装置を装着。上顎両側第一小臼歯の抜去。 |
| 期間・回数 | 3年・20回 |
| 費用 | 健康保険(本症例では当院での自己負担金額約30万円)+口腔外科での入院・手術費用(一般的に30~50万円) |
| リスク・副作用 | ・矯正装置が当たり、痛みや口内炎が生じる可能性があります。 ・装置の周辺に汚れが溜まりやすく、ブラッシングが不足する場合、虫歯や歯周病のリスクが高まります。 ・矯正の力がかかることで歯根が吸収される場合があります。 |
よくある質問(FAQ)
Q.抜歯はありますか?
A1.軽度の場合は、抜歯をせずに治療を行える場合がありますが、歯を後ろに下げるスペースを確保できない場合は、下顎の第一小臼歯を抜歯するケースが多くなります。当院では、歯の状態を確認しながら相談の上で抜歯の必要性や抜歯する歯を決定しています。
Q.治療後のアフターフォローはありますか?
A2.矯正装置を外してからしばらくの間は、歯が後戻りしやすくなります。歯の後戻りを防ぎ、正しい噛み合わせを維持するため、一定期間は保定装置を装着していただき、定期的に歯の状況をチェックしています。
Q.矯正をすると顔つきは変わりますか?
A3.下顎が引っ込むため、横顔のラインがきれいに整います。また、噛み合わせが整うため、口元のバランスがよくなり、フェイスラインも引き締まります。
顎の筋肉の過緊張が改善され、顔全体が小さく見える場合もあります。
Q.仕事をしながら顎変形症の治療を続けるのは大変ですか?
A4.調整は必要ですが、十分に可能です。 通院は月に1回程度ですが、手術の際だけは10日間〜2週間程度のまとまった休暇が必要になります。術後数日は腫れが目立ち、喋りづらさもあるため、デスクワークへの復帰は退院後数日空けてからにする方が多いようです。






