当院では矯正治療をほぼ全ての患者さんにカスタムメイド矯正装置を使用しています。今回はカスタムメイド矯正装置についての解説を行います。

1. カスタムメイド矯正装置とは?

カスタムメイド矯正装置は、歯列矯正治療において歯科医師が患者の矯正治療前の歯並びのデータから治療後の歯並びを作成し、歯の状態に合わせて作成する各個人に合わせた矯正装置のことです。従来の矯正装置と比べてより正確な装置が作られ、治療効果が高いとされています。

2. 一般的な矯正装置との違い

一般的な矯正装置は、規格化された装置を使用して治療を行うため、個々の歯の状態や治療計画に合わせた調整が難しい場合があります。一方、カスタムメイド矯正装置は、患者の歯型や咬合状態に合わせて作られるため、より正確な治療が可能です。

3. カスタムメイド矯正装置のメリット

カスタムメイド矯正装置のメリットは、装置は口腔内スキャナーや CTによって得られたデータをもとに作成されるためボーンハウジングなどを考慮にされた治療結果を得ることができます。治療期間が短縮されることもあります。

4. 矯正治療の流れ

当院の矯正治療の流れは、初診時にコーディネーターが問診を行い患者さんの矯正治療に対する希望などをお伺いし口腔内スキャナーで歯並びのデータを採取します。歯並びのデータを元に歯科医師が現状や治療方法などを説明します。その後口腔内写真、レントゲンなどの精密検査を行い歯の状態を診断します。診断によったカスタムメイド矯正装置が作成されます。装置が完成したら装着し、定期的に調整を行いながら治療を進めていきます。

5. カスタムメイド矯正装置の費用について

カスタムメイド矯正装置の費用は、一般的な矯正装置よりも高額になることがあります。しかし、その分治療期間の短縮などが期待できます。

6. カスタムメイド矯正装置の種類と選び方

カスタムメイド矯正装置には、マウスピース型のものや表側ブラケット矯正装置(ワイヤー矯正)、舌側ブラケット矯正装置などさまざまな種類があります。各装置の種類によって得意な歯の移動が異なります、不得意カスタムメイド矯正装置を選ぶ際には、歯科医師との相談をしっかり行いましょう。

7. カスタムメイド矯正装置のケア方法

カスタムメイド矯正装置のケア方法は、歯ブラシやフロスを使用して装置と歯を清潔に保つことが重要です。また、装置の取り外しや装着の際には注意が必要です。歯科医師から指示されたケア方法をしっかり守りましょう。

8. 矯正装置を使う際の注意点

矯正装置を使用する際には、食事に気をつけることや、適切な装着方法を守ることが重要です。また、定期的な歯科検診や調整も怠らないようにしましょう。矯正治療の成功には、患者自身の意識と努力も欠かせません。
当院では、表側ブラケット装置ではOrmco社のInsinia、舌側ブラケット装置ではソルベンタム(旧3Mヘルスケア)のIncognito、マウスピース型矯正装置はInvisalignを使用することが多いです。
その他に院内で作成する表側ブラケット装置やマウスピース型矯正装置も使用しています。
みなみもりまちN矯正歯科